【生薬・ショウキョウ】漢方処方用薬のショウガ!生姜・乾姜・炮姜・煨姜の違いと作用
こんにちは!
薬学生の雪野です。
今日は生薬のショウガについてまとめていきます。
冬場に風邪をひいたときにショウガを食べると体がポカポカするとよく聞きのでなじみがありますね!
ショウガ(Zingiber officinale)
ショウガ科(Zingiberaceae)
生薬名: ショウキョウ(生姜)
・神農本草経 中品
・用部: 根茎
・用途:漢方処方用薬、芳香性健胃薬、去痰薬、矯味剤・食用の香辛料
・地下に多肉な根茎、複雑に分枝して塊状
・日本では開花×
・味:辛
・気:温
・漢方処方用薬としての作用
1)発汗解表作用
体を温め、よく発汗させる→風邪に頻用。必ず温服。
2)鎮嘔作用
嘔気、嘔吐〇
寒性のものに〇
半夏(はんげ・サトイモ科カラスジャク)とともに用いると半夏の刺激性を抑制→鎮嘔作用UP↑
3)解毒作用
カニ、エビなど魚介類の中毒の予防・解毒
- 生姜:外皮をとり、加熱乾燥→嘔吐に〇
- 乾姜:蒸して乾燥→寒気に〇
- 炮姜:生姜を鍋に入れ、気泡が出てきて膨れ、外皮が狐色、内部は黄色を呈するまで強火、清水を吹きかけた後に取り出し、日干し
- 煨姜:生の生姜を濡れの中で蒸し、乾燥させたもの
・有効成分:加熱でギンゲロール→ショーガオール
ショウガと一口に言っても用途によっていろいろあるのですね。
今日はこの辺りで!
最後までお読みいただきありがとうございました。