堕落した薬学生のお部屋

薬学部でとりあえず生き残ることに精一杯な女子大学生。留年したくない。

【映画感想】まさかの結末「イニシエーションラブ」伏線の感想と考察

映画イニシエーションラブの感想をかいていきます。


いやあ、だまされましたね。まさにどんでん返し。だってまさかまさか本当にそうなってるとは思わないじゃないですか!全部見終わってもう一回みてしまいましたよ。


以下、映画イニシエーションラブの感想です。ネタバレしかありません。まだ見ていないという方は絶対見ないでください!

sideA

まずはsideA。
数学の本がたくさんある部屋にいる男、鈴木夕樹。寝そべりながら電話に出てすぐ眼鏡をかける彼のもとに、合コンやろうというお誘いが。そこで出会うのが繭子でした。
秋山歯科クリニックで歯科助手をしていると聞き,後日電話帳で調べて電話しようとしているのが結構大胆。そこに友達から電話がかかってきて、「秋山歯科です!」と答えちゃうようなおっちょこちょいさんです。この電話は合コンメンバーで海に行こうというものでした。海の家で二人きりになって、夕樹が繭子がはくたばこの煙を吸おうとするのがまた笑えますね。しかも直径2倍のたばこの断面積は4倍だから煙の量も4倍では…?と突っ込んじゃうような数学人間です。そこで、電話番号をゲットするも勇気が出ず部屋で何度も黒電話のダイヤルを回す恋愛下手な夕樹でした。
しかし、いよいよ電話し食事の約束を取り付けました。そして初デートはリクルートスーツできちゃった。笑
デートでは繭子のレベッカの本と夕樹の泡坂妻夫交換でかしあいっ子することを提案されます。
服のタックについて触れられ、もっとおしゃれしたらいいのにという繭子。翌日から夕樹はおしゃれに気を遣うようになり、髪型、服装を変えコンタクトも装着。さらに、免許はもっていないのか、車があればお出かけできるのにといわれた4日後に教習所へ行く行動力よ。素晴らしいよね。まさにゾッコンっていう状態だわ。いろいろイメチェンしてみて、繭子に「どう?」と聞かれても「逆にどう?」と聞き返す自信のなさが二回も繰り返されていて印象的に表現されていますね。繭子に「あたしは好き!」と言われて「よかった!」と喜ぶ夕樹。そして約束の本交換。単行本を5冊くらいがっつり持ってきて文庫本じゃないんだ…といわれてあ、重いよね(汗)、という返しが面白い。その後あだ名で呼びあおうということになり、夕樹の夕がカタカナのタに見えるのでたっくんと呼ぶことに。繭子ちゃんはまゆちゃんと呼ぶことにします。車の練習に「やあ☆彡」みたいなイメトレをしていたり、スライディングで電話に出たりもう脳内はまゆちゃんであふれております。愛ラブまゆちゃん大しゅきですって感じ。一方のまゆちゃんは下腹部をなでなでしながら体調悪い…といってデートをキャンセルしていて、その直後にビールがおいしいといいながら煙草を吸う次のデートシーンがあり、ん、これは妊娠して中絶したのか?と頭をよぎったんですが、すぐに繭子が便秘で一泊入院したと語るのでへーそうなんだと流しちゃいました。でもわざわざ言ったってことはそういうことだったのですね…
お互いいろいろあってまゆちゃんの部屋にたっくんが。ここでまゆちゃんの部屋にアインシュタインの本があるのはやっぱり伏線だったんですね。その後免許をとったたっくんが中古車を買ううけどボロすぎて笑った。そして月日は流れ11月、クリスマスはホテルでディナーしたいなあといいつつ、ホテルに電話してみるとちょうどキャンセルが出たとのこと。どこかで失恋したカップルがいたってことだー♪ってまゆちゃん喜んでますけど後で冷静に考えたらあなたたちのことですやん。おっと危ないネタバレだあ。すでにいろいろ書いてますけどね!
話を戻しまして、ここで来年の誕生日にルビーの指輪をプレゼントすることを約束してネックレスをプレゼント。
たっくんもさっそくプレゼントしてもらった靴を履いてルンルンと決めポーズ。しかし周りの人が釣り合わないカップルだと悪口を言うのが聞こえてきます。
痩せたらすごーくハンサムかもね?というまゆちゃんの一言で痩せることを決意し公園を一回り走っちゃいます。

sideB

この子と出会ったことでカセットテープのA面からB面に変わったかのように、人生が180度変わったんだ!と言い出して本当に別人のB面に変わっちゃうのはもう本当にだまされちゃったよね。まさか学生から社会人に変わるのではなく人が変わってるとは。たしかに痩せただけでは説明がつかん変わりようですけれども!
でも遠距離恋愛になってかえって今より頻繁に会うかもって、学生時代のたっくんとは毎週あっていたのに(最初は金曜日、途中から木曜日)ここで最初の違和感ですね。遠距離恋愛で週一以上に会うってないでしょ。そして友達が高校時代のスーさんスマート(笑)というのは馬鹿にしてたんじゃなくて本気のスマートだったのですね。でも誕生日プレゼントで約束のルビーの指輪をあげちゃうからだまされるよー。あだ名も同じ鈴木のスーさんだし。でもやっぱり結末を知ってるとスマートすぎですたっくん。あのドタバタギャグマンガテイストのたっくんはいずこへ。石丸さんに心奪われるたっくんもなんか違うよ。デートで服を選ぶまゆちゃんのことを見もせず時計見てため息ついたりしてさ。
とどめには「どっちいいかなー?」と聞かれて「こっち。」と面倒くさそうに答えるたっくん。いやいや君あんなに優柔不断で自分のことも決められなかったのに。「どっちもかわいい♡だってまゆちゃんかわいいから♡両方買ってあげる♡」っていうでしょたっくんは!!そして帰宅後に勢いのままベッドで押し倒して、爆睡。まゆちゃんがご飯を用意してくれるものの、食欲がないからと帰宅します。…っておーいおいおいもうどこに行っちゃったの最初のたっくんはあ!もうすべての行動がありえんよ。完全なる別人格。そのあと同期の石丸さんと二人で残業してご飯を食べに行きます。いやいやいやいやたっくんーーーーー!急に女慣れしておる。1年で。まゆちゃんとの1年だけで。急に人格変わりすぎでは???と初見のときはツッコミでいっぱいでした。だって普通に考えておかしいでしょう。今まで全然女性と話せずデートにリクルートスーツ着てきちゃうような人間がよ?たった一人の女性とたった1年付き合っただけで?こんな風になる???ならないよ!!!!!まあなってなかったんですけれども!別人でしたけれども!!
取り乱しました。話を映画に戻しますね。
たっくんはそのあとの会社の人との飲み会で、演劇を見に行くことになるわけですが、「アインシュタインかく語りき?すーさん物理学専攻なんでしょ?」と友達が言うんですよ。ここでまゆちゃんの本棚のアインシュタインの本と、たっくんが数学科だったことに気づく人はすごいよね。わたしはすっかり忘れていましたよ。
そしてまゆちゃんの妊娠疑惑。じゃあ、子供ができてたら、結婚する?というたっくんですが実際に妊娠発覚しても何もしてないんですよね。しかもまゆちゃんの家の本の束を見てこんなに高いもん買ってよ!こっちは高速代も切り詰めてんのによ!と切れて本をばらまきます。まゆちゃんのお顔に当たってるよおい!さらにはまゆちゃんに手をあげようとしたり。いつからこんな暴力的な男になったのよ!そのまま怒りに任せ車で帰り、途中の公衆電話から「おろそう」と電話するのでした。うわあ、最低だあ。このひと、私が知ってるたっくんじゃないです。しかもそのあと石丸さんとデートして!もっと償いなさい反省しなさい落ち込んで寝こんで永遠と悩め。まゆちゃん報われないなあ。なんだかんだ言ってたけど生みたかったんだろうなと思います。お酒じゃなくてコーラ飲んでたしタバコもやめてたし赤ちゃんのこと考えてるじゃないですか。なのにたっくんは!なんですぐ石丸さんといちゃいちゃしだすのよ。石丸さんに彼女のことを聞かれて、「普通の子。子供っぽいし。石丸さんは美人だよ。」って答えるたっくん。でも大切なんでしょ?と言われてどうだろうって…。失望しましたわ。そしてたっくんとまゆちゃんの恋はイニシエーションラブなんじゃないかと指摘する石丸さん。イニシエーションラブとは通過儀礼の恋。本当の恋にたどり着く前に、必要な恋愛。タイトル来ましたね。結局たっくんはまゆちゃんに向かって石丸さんの下の名前を口走っちゃって浮気がばれてさようならするのです。そして石丸さんとお付き合いし、クリスマスは石丸さんの実家で過ごすことに。でもそわそわしてしまって、どうしてもまゆちゃんのことが頭をよぎるんですよ。そして電話をかけると「たっくん…?」というまゆちゃんの声。たっくんいわく、「俺からの電話待ってる感じでさあ。」とのこと。うぬぼれてますねえ。それは別のたっくん宛ですよ。
「あいつ、別れてるってわかってないのかも。ひょっとしたらホテルで待ってるかも。」と心配するたっくんと、「それはないでしょ。」って即答するあきれ顔の石丸さん。石丸さん大正解ですよ。恋は盲目っていうしね。当事者には都合よく解釈してしまって分からないんだろうなあ。やっぱりまゆちゃんのもとへ向かうたっくん。
そんな彼の名は。鈴木辰也。
おおおおおおおおい鈴木夕樹どこいったんよ。と思ったらそこにいたわまゆちゃんの隣にね!クリスマスプレゼントの靴を履いてうっきうきのたっくんがあ!
多分小説は名前を明かして終了するんでしょうけど、映画は初めに戻って時系列順に大事なイベントをピックアップしつつ映画の伏線を回収していくので分かりやすいですね。

全体の伏線を踏まえて感想と考察


うーん、これは一本取られましたね。まさか同時進行だったなんて。初めは年と日付が表示されていたのに日付だけになっていたのはそういうことか。あと、後半部では部屋でもずっと眼鏡していないのもちょっぴり不自然です。私も外ではコンタクトを使っている眼鏡人間ですが家では眼鏡です。仲のいい人とだけのリラックスタイムなら眼鏡です。彼も起きてすぐ眼鏡をかけるような人でしたから、コンタクトをつけているとき以外は眼鏡のはずなんですよね。社員寮や恋人の部屋でもずっとコンタクトなのはやや不自然な気がします。まあこんな些細なところじゃなくて専攻とか基本的なところが違いますし、何より見た目も性格も全然違うので勘の鋭い人は気づくと思います。伏線も印象に残るようにややアピールされている感じでした。でもミスリードも用意されていて私なんかはまんまと引っ掛かりましたね。びっくり圧巻のラストでした。面白い映画でした。初代たっくんこと辰也とまゆちゃんはお互いにとってイニシエーションラブだったわけですねえ。個人的には辰也に嫌悪感を抱いておりますので石丸さんとも結ばれてほしくはないですね。あの人、完全に悪い人というわけではなさそうなので。もっとまともな人と結ばれてほしいな。しかし、辰也は名前のよび違いで浮気発覚するのですがそれを見越して恋人の呼び方をたっくんで統一するあたりまゆちゃんは一枚上手ですね。だから初対面で服のタックが~とか言ってたのね。夕樹でゆうくんではなくたっくんは冷静に見たらかなり不自然だけど、服のタック由来ではなく夕由来なら許容範囲でしょう。あのときは浮かれてたんだよみんな。

あと、エンドロールの80‘s図鑑も面白かったです。

 


今日はこの辺りで。長くなってしまいましたが読んで下さりありがとうございました。

 

 

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