堕落した薬学生のお部屋

薬学部でとりあえず生き残ることに精一杯な女子大学生。留年したくない。

【薬学部】大学の教科書、参考書は買うべきか否か。薬学2年が買ってみて思うこと

みなさん今日もお疲れ様です。雪野です。

今日は教科書、参考書について私の個人的意見を書いていきたいな~って思う。

結論から言いますと、お金に余裕があるなら全部買ったほうがいい。買えないなら図書館で探す。自分にしっくりくる表現とか分かりやすい図とかテキストごとにいろいろと合う合わないがあったり、そもそも載ってたり載っていなかったりするのでできるだけたくさんの本に触れたほうがいいと思うのが私の考え。

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実際に一年前期のやる気のあったころに、無機化学の授業のために学校指定の教科書1冊に加えて先生おすすめの参考書を4冊中古で買ったんだよね。だいたい書いてある内容は同じなんだけど、ある本には無機化学に関する法則を見つけた人のイラストが入ってて面白かったし、別の本は後ろのほうに付録として載ってる表が充実していて調べものに便利だった。たとえば電離定数なんかの定数一覧が載っていてレポートで文献値を調べるのに役立った。参考書ごとの個性があって使い分けたら便利だし、みているだけでも結構楽しい。手元にたくさんあると手軽に調べられるのもいいよね。参考書がいろいろあると良いことってたくさんあるんだけど、一番のメリットは一つのことを調べたいときにいろいろな角度からのアプローチが可能になることなんじゃないかなと思う。

私がまだ堕落した生活をおくる前の、キラキラしたキャンパスライフを過ごすんだろうと胸を躍らせていた1年の4月。

無機化学の講義内でシスプラチンという抗がん剤に使われる白金化合物に興味をもって調べてみることにしたんだよね。本によっては名前と構造式ぐらいしか載ってないのもあったんだけど、詳しく書かれていたものももちろんあった。ある本にはシスプラチンがどのように働くかが文章でさっくりまとめられていて、別の本は丁寧な長めの文章で解説されていた。またある本は作用機序が図で分かりやすく書いてあった。さらに別の本にはシスプラチンに似ている他の化合物が紹介されていた。おかげで徐々にシスプラチンがなんでがんに効くのかを理解することができた。

こんなふうに、複数の参考文献にあたることでいろいろな角度から知りたい内容に近づいていくことができる。手元に同じような内容を扱った本が複数あるということは、自分の理解を深め、興味の幅を広げるのに必ず役立つと断言できる。

でも、実際のところそんなお金はないというのが現実である。薬学部で扱う専門的な内容の本は高価だし、中古で買おうにも手に入りにくいものもある。紙媒体だと重い上にスペースもとる。電子媒体で販売されているものもあるが、集めたら結構な金額になるし私のような電子書籍をあまり読まないアナログ人間にとっては残念ながら意味をなさない。だから現実的な解決策としては、大学の図書館を利用することをおすすめしたい。図書館で読む、借りる、自分に必要だと感じたら購入する、というステップを踏むことで、結局読まなかったという無駄な出費を抑えることができる。個人的には、その時は読まなくても後から読めるようになったり必要になったりすることも多々あるので無駄とは言いたくないのだけれど。でも、大学生のみなさんは私と同じくそんなに勉強のためのテキストにかけるお金が湯水のように湧いてくるわけではないと思うので、必要最低限の教科書と参考書で最大限の学習効果を得たいところよね。だから基本的には大学図書館で調べ物は済ませよう。

注意点は、テスト前やレポートの期日前は資料が貸し出し中になってることがあるから他の人があまり借りないような何もない時にできるだけ利用することかな。ぜひ、いろいろな文献で調べてみるということをやってみて、ああなるほど納得したぞっていう感動というか達成感みたいなのを感じてみてほしい。私も大学に入学してすぐに無機化学でこの感覚にわくわくした。今の今まですっかり忘れていたんだけど、おかげさまで学びを深めるということの楽しさをちょっとだけ思い出せた気がする。ここまで読んでくれて本当にありがとう。明日から勉強頑張ろう。あ、今日からか。これを読んでくれている皆さんの中には新一年生の人もいるのかなと思うんだけど、今の気持ちを忘れずに、6年間いっぱい学ぼうね。いっしょにがんばろ。もちろん他の学年の人も、薬学部生じゃないひとも、読んでくれている人みなさんが、心惹かれるわくわくすることをもっともっと心ゆくまで楽しめますように。